お給与をもらっている方は、「年末調整」という言葉も、聞き覚えがあるのではないでしょうか?
でも意外とその言葉の意味や何をしているものなのかは、社会人になって教えてもらう機会も少なく、なんかよく分からないけど、提出してねと言われた資料だけ会社に出して、はい終わり!っで済ましている方もいらっしゃると思います。
結果的にはそれでもいいかもしれません。
ですが、この制度を理解していないと、副業を始めたとか、別のところでも掛け持ちで働き始めたーとか言った時に、会社に内緒にしてたのに、バレてしまった!なんで!?とか思わぬトラブルを招いてしまうかもしれません。
今回は、確定申告の詳しい話をする前に、年末調整って何?を詳しく解説していきます。
年末調整とは何
はい、ではまず年末調整の意味を解説したいと思います。
まずは、国税庁HPの説明文を抜粋してみましょう。
会社など給与の支払者は、役員又は使用人に対して給与を支払う際に所得税及び復興特別所得税の源泉徴収を行っています。
No.2662 年末調整のしかた 国税庁HPより抜粋
しかし、その年1年間に給与から源泉徴収をした所得税及び復興特別所得税の合計額は、必ずしもその人が1年間に納めるべき税額とはなりません。
このため、1年間に源泉徴収をした所得税及び復興特別所得税の合計額と1年間に納めるべき所得税及び復興特別所得税額を一致させる必要があります。
この手続を年末調整といいます。
うーん、これだけでは分からないことも多いですよね?
この説明をより詳しくするとこうなります。
年末調整とは、どこかの会社などで従業員や役員として働いている人向けのもので、毎年「年末」に、国の税金である「所得税」の正しい1年間の金額を計算し直しをして、払いすぎたり逆に納めないといけなかったりと金額を「調整」して、国に報告と支払いを済ませることを言います。
これでもまだ足りませんよね?
そもそもの制度の話をしますと、
お給料を支払うときに、その人へ支払うお給料の金額とか扶養している人数(自分が養っている人のこと)に基づいて、国が決めた計算方法で、とりあえずのざっくりした金額を、会社の経理の担当者が毎月計算をしてくれています。
そこで計算された「所得税」の金額をお給料から引いて、会社が一旦預かります。そして、預かった金額をまとめて、経理担当者が、次の月の10日までに国(税務署)にお支払いをします。(場合によっては半年に1回も有り)
でもその計算は、だいたいの金額になっているので、本当の正しい金額ではありません。
他にもお給料から引かれているもので社会保険料とか、
自分で入っている生命保険や地震保険とかがあって、お支払いをしているとか、
人によって様々ですよね。
そんな、お給料をもらっている方が、一般的にこれは生きていく上で行なっているだろうと予測されるようなものに限定して、国は会社に対して、この分も考えて年末にもう一回本人に確認をして、正しい金額を計算して、本人の代わりに報告してねとお願いをしているわけです。
11月頃からそういった様々な要因を調査するために、経理担当者から従業員や役員の方は、「年末調整」に関する書類を受け取って、記入をし、会社に提出します。
こういった書類をもらっているかと思います。
自分や扶養している人の保険料の支払い状況を確認する用紙

扶養(自分が養っている人のこと)をしている方の情報を記入する用紙

さらに、扶養をしている夫や妻が、アルバイト等でお給料等をもらっている場合に記入する用紙

これにそれぞれ記入をし、会社に提出することで、経理担当者が、さらにきちっと計算をして、正しい「所得税」の金額を計算してくれます。
そして計算された金額をもとに、1月、遅くても2月くらいのお給料に、多めに払いすぎていたらお給料にプラスして支払われ(還付“かんぷ”といいます。)、
逆に少なく払っていたことが判明したら、お給料から引かれて、正しく調整をしてくれて、経理担当者が国に報告やお支払いをしてくれるのです。
【所得税ってなに?という方はこちらの記事をどうぞ】
【そもそもの給与明細の見方が分からないんだけど?という方はこちらの記事をどうぞ】
を見ていただけたら、より分かりやすいかと思います。
年末調整だけでは足りない人もいます
中には年末調整だけでは、所得税の報告がきちっとできていない方がいます。
それでは、どんな人が対象になるのか?を挙げていくと、
- 会社に内緒で副業をしている人
- アパートとか駐車場とか不動産に関する収入をもらっている人
- 年金をもらっている人
- 株とか運用しちゃっている人
- お給料の年収で2,000万円を超える人
- セミナーとか執筆とか報酬をもらっている人
- 医療費が多くかかった人
- マイホームを購入したことで、住宅ローンの控除が受けれる人
と、挙げ出したらきりがありませんが、大きくあげるとこのくらいかな、と思います。
当てはまる方は、確定申告が別に必要となってきますので、注意が必要です。
【確定申告ってそもそもなんのこと?という方は、合わせてこちらの記事もどうぞ。】

副業をしている方の注意点
今までの流れで、副業していたら会社にバレそうだなと思う方もいらっしゃる方もいるかと思います。
ズバリ、このまま何もせずに、確定申告を出してしまうとバレてしまいます。
どんな事をやっているかまでは分かりませんが、少なくてもどのくらい稼いでいるかは経理担当者にばっちり伝わってしまうでしょう。
でも安心してください。
バレない方法がちゃんとあります。
次の2点を実施することで、会社にバレずに副業ライフを満喫することができます(笑)
1.確定申告を作成するときに、あるところにチェックを入れる。
その場所は、確定申告の用紙の2枚目の


赤の◯をつけたところになります。ここに忘れずにチェックを入れること。
具体的に言うと、毎年自分で確定申告をすることが前提にはなりますが、
会社のお給料分だけで、通常どおり先に年末調整をして、
後でこっそり自分で確定申告をして、上の部分にチェックを入れて、国に正しく報告&追加で納付をすればいいです。
2.あらかじめ住民税の支払いを自分でしますと会社に宣言・手続きをしてもらっておくこと。
こうすることで、住民税の通知書が、毎年5〜6月頃にご自宅に納付書が届くようになるので、これを自分で支払いをすればいいです。
ちなみに、所得税よりも住民税の方が実は高いので、あらかじめ納税対策をしておく必要があります。
【住民税とはなにかはこちらの記事をどうぞ】
以上の方法で、会社にバレることはありません。
周りの目を気にせずに副業することができます。
確定申告の方法については、また詳しく記事にしていきますので、参考にしてくださいね!

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